blog 江戸の色恋艶咄

時代劇漫画原作者・篁千夏のブログ

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コラム06:浮世絵と春画の話

《浮世絵はブロマイド》 日本の浮世絵と言うのは、今で言えばブロマイドのような物であって、その内容は雑多を極めます。美人画から風景画、名所案内、歴史に題材をとった肉筆画もあれば、暦絵と呼ばれる絵入りのカレンダーにも使われ、男女の秘め事を描いた…

コラム05:相撲にまつわる四方山話

《相撲のルーツ》 相撲は日本の国技とされますが、これは国家や国旗や国鳥とは違って、正式に決められたものではありません。しかしながら、特別な道具も要らずに身体ひとつでできるスポーツであり、また神事と結びついて現在でも各地の神社などで奉納相撲と…

江戸切子の話

本日は江戸情緒を感じさせる、江戸切子について、軽く。 江戸切子協同組合 わが国での製作は天保5年(1834年)に、江戸大伝馬町のビードロ屋加賀屋久兵衛が金剛砂を用いてガラスの表面に彫刻したのが初めてと伝えられています。明治6年(1873年)、品川興業…

コラム04:吉原のホントとウソ

《おさわり禁止の吉原》 江戸の性風俗といえば、幕府公認の遊廓である吉原を抜きにして語ることはできません。といっても本作はあくまでもエンターテイメント作品ですから、実際の吉原の姿とはいろいろな点が違いますので、漫画に描かれていることは全部が真…

コラム03:江戸の密通事情

《江戸のデリバリー文化》 江戸は物売り、現在で言うところの宅配(デリバリー)がとても発達した都市でした。もちろん店を構えている店も、呉服屋や米屋など数多くありましたが、基本的には物売りがお得意先を巡回したり、町内を流したりして販売する方法が…

コミック乱TWINS2019年6月号のお知らせ

令和最初のコミック乱TWINSは、5月15日発売でございます。 『はんなり半次郎』も掲載されておりますので、是非お見かけの際には、よしなに。【いよいよ明日!】コミック乱ツインズ6月号は5/15(水)発売! 同時にSPコミックス『仕掛人 藤枝梅安』⑤巻も発売に…

コラム02:江戸庶民と舟

《江戸のカーセックス》 船を使った私娼を『舟饅頭』と呼びます。一般的な私娼である夜鷹に比較して、船を使う分だけ料金も割高ですが、船というシチュエーションが受けたのか、けっこう繁盛しました。夜鷹の料金がだいたい二十四文の時代に、舟饅頭は三十二…

コラム01:江戸のチラリズム

《江戸の見世物小屋事情》 江戸の見せ物小屋と言いますと、落語のネタで良く語られる『六尺の大鼬鼠』が有名ですが、これは実際にあったようです。しかし見料自体は三文から十文と安い物でしたから、そこで騙されたと怒るのは野暮、ということになります。江…

漆(ウルシ)の可能性

ちょっと気になった話題を取り上げてみます。《海外も注目!伝統の「ジャパン」漆を科学してわかった「すごい秘密」》現代ビジネス 1万年に迫る耐久力をもち、日本文化を象徴する存在だった漆器や漆工芸品。いつしか日本人の生活から縁遠いものとなったが、…

著作紹介

篁千夏の著書の紹介でございます。 ぜひご一読をお願い申し上げます。

ブログ開設のご挨拶

漫画原作者・ライター・デザイナーの篁千夏のブログでございます。 拙著の紹介や、江戸時代を中心に日本史の蘊蓄話を紹介いたします。以後、お見知りおきを。 令和元年皐月朔日